真っ白な館

思い付いたことを書きます。

Clubhouseをやってみた感想

新しいSNSってことでずっと話題になってるClubhouse「まああんまり興味ないけどどういうものかは知っておきたいから触れておかないとなー」と思ってFBに招待してくれる人を募集してみたら、知人に招待してもらえました。それでちまちま時間があればClubhouseを開いていたところ、気がついたら朝の8時まで徹夜でルームで会話してました。その経験含めClubhouseの感想書いておこうと思います。

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Jeanine Cummins"American Dirt"炎上騒動の時系列と覚え書き

【2020/08/16 全体的に記述が足りなかったところを追記】
2020年1月21日に発売されたJeanine Cumminsの小説"American Dirt"をご存じだろうか。麻薬カルテルによって新聞記者の夫を含めた家族をほとんど殺された女性が、子どもと2人でアメリカに不法入国で逃げ出そうとする話。日本ではジャニーン・カミンズ『夕陽の道を北へゆけ』として2020年2月に早川書房から翻訳出版されている。
この作品、アメリカでは初版50万部を突破し、スティーヴン・キングマイケル・クライトンドン・ウィンズロウが大絶賛するベストセラーになった一方、「白人作家の著者がメキシコ移民をネタに書いたトラウマポルノだ」ということで結構な炎上騒ぎに発展した。
この概要だけ聞くとうんざりする人は少なからずいると思う……が、Twitter創元SF短編賞宮内悠介賞受賞作家の千葉集先生a.k.a.ネマノさんがこんな発言をされてるのを見かけた。
https://twitter.com/uraq_/status/1281990561906360320
個人のはてなブログがちゃんとしたところかはともかく、せっかくだしと、ふと英語圏の色々掘ってみたところ、問題というか論点がかなり錯綜していることに気づいたので、ウェブに残っているログを元に各種出来事の時系列を整理し、最後に論点をまとめてみた。
以下、記事執筆にあたっての注意点。

  • 参考にした英語の記事などは適宜引用元URLを記載している。引用元の記載がない場合はミスなので指摘してもらいたい。修正する。
  • 個人的な読みやすさを重視してJeanine Cumminsは「カミンズ」、"American Dirt"は引用符なしでAmerican Dirtと表記する。
  • 引用記事とは独立したTwitter上での個別批判ツイートに冠しては、どれを取り上げるべきなのか/そうでないかの判断が難しいため、ほとんどの場合は割愛している。
  • 英語記事で経緯を追うのがそこそこ大変で体力を想像以上に消費したため、正直途中からGoogle翻訳とDeepLを使いまくった。少なくない箇所の翻訳はそれらに頼りまくっているので、ご容赦いただきたい(翻訳ミスはもちろん自分に文責がある)。
  • 自分は当該作品を読む前に調べてしまった為、本当なら読むべきなのかもと思ったものの、現時点で読む気を殆どなくしてしまっている。気が向いたら読むが、自分が本記事公開段階で当該作品を読んでいないことは留意してもらいたい。
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『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』の何が良くて、何が嫌いで、何が誠実か

発売翌日からプレイしてドハマリしたあとブチ切れたのでどういう作品でどういう感想を持ったのかを一応書き殴っておきます。
本作の致命的なネタバレを全部丸っと書き起こしているので、プレイ済の人、あるいは「おそらく今後の人生でやることもなさそう」という人だけ読んでください。なお、未プレイの人に本作をけなされたら多分俺はキレます。
www.jp.square-enix.com

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2019年にネット配信で観た傑作・良作ドキュメンタリー16本

明けましておめでとうございます。
早速ですが昨年Netflix経由で観たドキュメンタリー作品のうち、面白かったものをまとめてみました。ランキングではありません。順位をつけることができませんでした。強いて言うなら『猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』『ファイヤー・イン・パラダイス -地獄と化した町-』『アインザッツグルッペン ナチスの殺人部隊』辺りが特に印象的でした。でもこの記事に載せたものは全部面白かった(観たもの全部載せたわけじゃない、微妙だったものは載せてません)ので、気になるものがあれば是非観てみてください。

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チャック・パラニューク"Rant"読書メモ2(4-9章)

前回から1年以上開いてるのは勿論読むのを完全に中断していたからです。
文章にまとめるため読んだ箇所を再読してたら「えっこういう話だったの?」みたいな気づきというか理解せずに読み飛ばしていた箇所がゴロゴロ出てきたのでむしろ誤読があったら指摘してほしい……。
前回はこちら。
whiteskunk.hatenablog.com

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何かを語ることの難しさ、あるいは『ジョーカー』から見る社会反映論の落とし穴

とある記事に対するはてブでこうコメントした。

ジョーカー、「彼が狂うのには理由があったんだよ」と「狂っているやつは最初から狂っているんだよ」の両方を提示してるのが巧妙で、どちらか片方の立場でのみ共感すると落とし穴が待ってる映画だと思う。

要点はこのコメントで事足りるけれど、書きあぐねていた感想をアウトプットできそうなことに気づいたのでもう少し筆を割く。
wwws.warnerbros.co.jp

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