真っ白な館

思い付いたことを書きます。

『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』の何が良くて、何が嫌いで、何が誠実か

発売翌日からプレイしてドハマリしたあとブチ切れたのでどういう作品でどういう感想を持ったのかを一応書き殴っておきます。
本作の致命的なネタバレを全部丸っと書き起こしているので、プレイ済の人、あるいは「おそらく今後の人生でやることもなさそう」という人だけ読んでください。なお、未プレイの人に本作をけなされたら多分俺はキレます。
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前置き

FF7の説明は今更要らないかもしれないですが、一応。
FINAL FANTASY Ⅶ』は1997年発売の、プレイステーションでのFFシリーズ第1作品、全世界発売本数がシリーズ中1位を誇る不動の傑作です。2004年頃から数年かけて、続編が2作(2年後のアドベントチルドレン[通称AC]、3年後のダージュオブケルベロス[DC])、前日譚が2作(6年前のビフォアクライシス[BC]、7年前〜本編直前までクライシスコア[CC])制作されました。

ストーリー概要

星の命である魔晄をエネルギーにして作り上げられた企業都市ミッドガルを舞台に、神羅カンパニーに昔所属していた元ソルジャーのクラウドが反神羅のテロ組織アバランチに雇われ神羅と闘うことになる。神羅の暗部に触れていく中で、彼らはやがて星の運命を左右する大きな流れの中に巻き込まれていく……。

作品ストーリーの概要としてはこんな感じですが、今更ネタバレもクソもないと思うので、後述の内容を理解できるようストーリーの核心にあたる重要な部分を2点上げます。

  • クラウドの過去
    • クラウドが「元ソルジャー」と語っているのは事実ではない。彼はソルジャーを目指して故郷の村を飛び出したが結局ソルジャーにはなれず、ただの神羅兵止まりだった。彼はセフィロスが暴走して故郷の村を焼き行方不明になった事件の中で、友人のソルジャー、ザックス(エアリスの初恋の相手)と共に神羅の実験体として4年間幽閉され、魔晄中毒の廃人にされる。ザックスに助けられて逃げ出すことに成功したものの、ミッドガルへに着く直前でザックスは神羅の追っ手により殺害される。クラウドはその後、人体実験の副産物として手に入れた、他人の記憶をコピーする能力により、偽りの自我を手に入れる(本編開始数日前の出来事)。
  • エアリスのたどる運命
    • メインヒロインの一人であるエアリスは、作品の中盤で死ぬ。今更指摘することでもないが、当時多くのプレイヤーにとってこの展開は衝撃的で、今でも語り草になっている。

それらを踏まえた上で、本作の良いところと、悪いところを整理していきます。

本作の良いところ……解像度の高さ

まず、本作はものすごくクオリティが高い。ある種の「解像度」を極限まで上げています。
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こういった2020年だからできる視覚面での洗練さは言うまでもないのですが、一番顕著なのはストーリーやキャラクターの掘り下げです。
PS1版、というか90年代くらいまでのゲームって媒体の制約上どうしても台詞一つですませざるを得ないものが多かったわけですよね。それを今やるとしても、過去に「ある種のお約束」で受け入れられていたものをそのまま応用することができない。だから、本作は2020年なら詰めなきゃいけない部分をしっかりきっちり詰め込んでくる。これがすごい。*1
ちゃんと調べてないですが、おそらくテキスト量で言えば多分元の5-10倍くらいになってるんじゃないかな。たとえば、序盤でクラウドアバランチにもう一度雇われる経緯。PS1版では「クラウドから二回目の契約を持ちかける」みたいにあっさりしていたはずなんですが、そこを「一度再契約はなしになった。でもその後、テロ実行の前夜にジェシーから『二回目のテロに使う火薬を手に入れるため深夜に軍の倉庫へ潜りこみたい』と潜入サポートを頼まれる。その過程でジェシーの過去やアバランチメンバーの人となりに接する。しかし肝心のテロ直前にある事件の中でジェシーがけがをして作戦に参加できなくなる。そのためクラウドが代わりに参加することに」というくらいに話を膨らませる。

アバランチの質感

神羅のテロ組織アバランチ周りの描写は特に気合いが入ってる。2020年に主人公サイドをテロ組織にするのってかなりヤバいわけです。作中で爆破テロやってますからね。そこのエクスキューズとしてリメイクでは若干のエクスキューズが入ってて、元の作品にはなかった

  • 実は魔晄炉の爆破テロは神羅に筒抜け、むしろ爆弾の規模とか小さすぎたくらい。実際は神羅が自分たちで魔晄炉を爆破し、それをアバランチの仕業にして罪をおっかぶせた

という補助線を入れてくる。あと、テロ組織なのにたった四人しかいないのを「彼らは本家から離脱した分派」ってことにしてるのとかね。セクト分裂ですよ? アバランチの「過激派環境保護団体の分裂セクト」としての側面、一度気づくとビッグス・ウェッジ・ジェシーの三人が赤いバンダナ巻いてるだけで面白くなりますからね。最初のテロ後にジェシーが「爆弾の火薬量ミスったかも……多くしすぎたかも……」って思い悩んでるところもかなり味わい深い。爆弾製造担当まともな技術持ってねえじゃねえか!
その点、ジェシーのサブエピソードも中々に生々しい。元々はゴールドソーサーで役者を目指してたところ、神羅社員の父が過労で魔晄炉内で倒れて魔晄中毒により意識不明の寝たきり状態になったので夢を諦めてミッドガルに帰ってくる。そんな中で星命学とアバランチに出会いテロ組織の一員に…っていう話を新しく挿入してきたんですよ。伍番魔晄炉テロの前夜に彼女の家まで行くというオリジナルエピソードつき(なお、家には寝たきりの父親がいて、クラウドは彼の部屋から神羅のカードキーを盗み出す)。
「心が弱ったところに触れた環境保護の過激思想にドハマリする」って質感とか、いやそりゃ爆破テロやる組織のメンバーって時点で大概やべえのはそりゃそうなんだけど、ここまで細部を詰めてきたの本当にびっくりした。というかドン引きしてる。ジェシーが初対面のクラウドに対してものすごくフランクに接するところとかを「元役者なので芝居がかった振る舞いは得意」みたいな補助線でどうにかするのも巧い。挙動の可愛さが内面の正気を一切保証してくれない。
一番おもしろかった台詞はこれ。
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「思想が揺れてる」「爆弾闘争」ってまともな神経してたらなかなか出てくるワードじゃないですよ。
これ、ネタっぽく喋ってますけど本当にすごいんですよ。PS1版ではぼかされていた「主人公が手助けしてたのは爆弾テロを行う過激派環境テロ組織」っていう側面に全く逃げずに向き合って、細部まで詰めてくる

ユーザーのツッコミを先んじて潰す

細部の処理って意味で巧いのは、やっぱりクラウド。有名な「興味ないね」といった妙にかっこつけた台詞回し、それ自体は↑にあるように「彼の自我は一度崩壊して、廃人になった後再構成されたもの」という設定上のエクスキューズがあるので、実はそんなにおかしなことでもない。だけどあの写実的な絵面でクラウドの台詞を当時のまんまやるのかなり厳しいものがあるんですよね。どんなコンテンツも2020年のインターネットピープルにかかれば大喜利のネタにしかならない。

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これはついキャプチャしてしまったコルネオさんの秘蔵っ子です。
そのことをおそらく作り手たちは理解している。だから、クラウドがキザな台詞をいう度に、かけあいで別のキャラクターが軽くクラウドを茶化すんですよ。プレイヤーに突っ込まれそうなことを先んじて作りこむ手際、目を見張るものがある。
[追記]それと、クラウドの21歳っぽさ(5年の廃人期間を考えると精神年齢でいえばまだ16歳)の演技もよい。普通に女性からのアプローチに困惑して態度が軟化したりする……つまり、すごく「人間らしい」んですよね。

エアリスの破壊力

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あとこれは最高としか言えないのがエアリス。エアリスのCVはアドベントチルドレンの頃からずっと坂本真綾なんですが、あれは本編二年後の話なので死んだ後の回想というか、幽霊的な感じでしか出てこないんです。だから、実際に遊ぶまで「坂本真綾の声でエアリスがはしゃぐ」ことの破壊力を想定してませんでした。
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まずかけあいの量が爆増してる。パーティー移動中に発生する、新しく追加されたエアリスとクラウドのかけあいが大量にある。二人だけで行動する区間は教会〜ウォールマーケットまでだが、何でも屋クエストが挟まるのを考えると、多分会話の数だけなら100は超えるかも? 演技力もすごい。無敵貫通(解除不可)って感じです。
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ソーシャルディスタンスを取ろうとするクラウドと、容赦なく距離を詰めるエアリス。このときの動作、実際に見てみてほしい。めっちゃ良いから
(細かなシステム部分でもう一つ。レベルアップ対象をキャラクターじゃなくてキャラクターの装備武器にしたのも良い。なぜなら「プレイヤーが見慣れた武器」を最後まで使うことができるから。クラウドのバスターソードはザックスの形見なので設定上ものすごく大事にしてるはずなんですよね。それをゲームの終盤までちゃんと使える設定になってる)

嫌いなところ……透けて見える作り手の配慮

…と、FF7Rの良かったところは軽くこれくらいは上げられる。細部の作り込みです。
その上でなお本作にモヤモヤしてるのは、後半の展開が耐えがたいからです。
本作、七番街が崩落するところまでは、ストーリーに外挿されるかたちでのアレンジが利いている。その後はかなりの部分で変更が加えられている。
具体的な変更点を箇条書きにすると…
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箇条書きメソッドは悪い部分を更に悪目立ちさせるって前提で読んでください

  • 序盤から要所要所で「幽霊のような謎の存在」が現れて、みんなの邪魔をしたり助けてくれたりする
  • 要所要所で作品時系列の未来にあたる箇所がフラッシュバックで描かれる
  • ウェッジ(小太りのアバランチメンバー)が七番プレート崩壊後も生存
  • レッドⅩⅢが合流した辺りで、幽霊のような存在は「フィーラー」と呼ばれるもので、星がたどるべき定めに従い人々を邪魔したり助けたりする、ということがエアリスの口から語られる
  • ミッドガル編終盤=本作ラストでフィーラーがミッドガルを覆い尽くす中、エアリスが異空間への道を開き、「ここが、運命の分岐点。ここから先に進むともう戻れない」みたいなことを言い出す
  • 先に進むと、ミッドガルの廃墟が浮かぶ異空間へ。運命の番人的な存在とバトルに。
  • 要所要所で「運命は白紙なんだ!」みたいな台詞がかけあいで流れたり、「死の直前、神羅兵たちに挑むザックス」のシーンが流れたりする
  • ラスボスはセフィロス。異空間の廃墟(FF7ACを思わせる絵面)で、セフィロスVSクラウド・エアリス・ティファ戦に
  • セフィロスを倒すとフィーラーも消滅。あわせて、「ザックスが死なずに生き残る映像」も流れる
  • ラスト、セフィロスを追うために一行がミッドガルを出る中、「エアリスと(別世界の)ザックスがすれ違うカット」が挿入されてエンディングへ
  • 本当は死んだはずのウェッジ[訂正]ビッグスも、実は生きていたことが判明

……つまり、ここでの「運命」は演出上明らかに「PS1版で辿ることになるストーリー展開」で、終盤の展開は「本作はそこから外れるよ=原作通りには今後やらない(かもしれない)よ」というプレイヤーへのメッセージなのですね。

これ書きながらまた怒りがぶり返してきたんだけど「なーんでわざわざ並行世界/歴史改変ネタぶち込んでくるの、ばっかじゃないの、それやる必要あった?」以外の感情がないです。

理解できるからこそ辛い配慮

ロジックは全部理解できるんですよ。

  • 原作そのままを再現するだけでは勿体ない、どうせ作りなおすなら新しいことをやりたいですよね。
  • こんだけ作りこんだ作品で、神羅ビル脱出後のカーチェイス→ミッドガル編終了、という流れになった場合、何をどう考えてもしりぎれトンボにしかならない。最後に盛りあがるような何かが欲しいですよね。
    • あと、一応今回は綺麗にまとまっているから、この後2作目以降作らなくても多分問題なさそうにはなってますよね。打ち切り対策かと思いました*2
  • ミッドガルの廃墟とかを取り込んだ異空間の中でセフィロスとのラスボス戦に突入したところとかも、「そりゃまあそうっすよね、FF7ACやったあとにFF7をリメイクするなら、廃墟群の中でクラウドセフィロスバトらせないわけないですよね」とは思います。流石にファンサービスが露骨すぎると思います。せっかくセフィロスを要所要所で登場させているのにセフィロスと戦わないのないなんてありえないですよね。
  • 具体的な作品名は挙げないですが、最近のスクエニ作品で似たような展開を導入した作品はあるとは耳にしているから、その意味じゃ別におかしなことでもないですよね。実際並行世界ネタは2010年代の流行りですからね(これは書き手のバイアスです)。

……そういった、「2020年に作りなおすならそうするに決まってる」という発想は全部理解した上で、「もしかしたらエアリスはこのあと死なないかもしれませんよ? まあ未来は白紙なのでわからないんですけどね」みたいな展開を入れられるの、感情的な部分では一ミリも許せないです。
特に、終盤での移動パートでの「未来は白紙なんだ」みたいなことを全員が丁寧に喋っていく展開はどう考えても雑です。それ、キャラクター同士でのかけあいじゃなくて、PS1版を昔遊んだことがあるプレイヤーへの語りかけにしかなってないじゃないですか。ゲームを遊んでてキャラクターからプレイヤーに話しかけられるの気持ち悪くないですか? それまで移動中に勝手に流れるかけあい(たとえばそれこそエアリスとクラウドの会話など)をたくさん用意していて分、ラストの展開で何かしらを喋らせなければ逆に違和感がある。そういう要請から台詞を色々入れたのは理解できますけど、ゲーム上でのかけあいが丁寧であればあるほど、終盤の茶番感がどんどん増していってきつかったです。*3
あと、これが一番でかいんですけれど、「さあ、今回エアリスは死ぬのかな? 死なないのかな?」をやってくるのマジでいい加減にしてください。一度殺したキャラクターで遊ぶなって思うし*4、もっといえばエアリスが死なないルートの話とか今さら見たくもないんですよ。エアリスが死んだ事実をどうやって受けとめてきたと思ってるんだ。もう疲れたんだよ。頼むから思い出の中でじっとしていてくれ……。
……というわけで、嫌いな理由を一言でまとめると、

  • 大長編の原作を2時間半の映画数本で分割するときみたいなまとめなおしで、原作にはなかった流行りの要素をつけたしてよくわからん〆方をした上、PS1版をひっくり返す並行世界解釈を後付けで持ち出してきたから


ってことになります。
あと、もう一つ明確に駄目な理由がある。これ、PS1版をプレイしてない人にはラストの展開全然理解できない気がする。

その上で誠実なポイント……ラストの締め方

で、ここまであしざまにけなした上で、本作の締め方は巧い。これだけでも、上記のマイナスポイントは全部許せるかなって気になりかける(なりかけるだけだけど)。
最後、運命を変えることができた(と思しきバトル)の後に、エアリスが、(別の世界で)生き残ったザックスとすれ違うカットが入り、雨の降る空を見上げて「空 キライだな」と呟くんですね。エアリスはそれまで、神羅の監視の元、空が見えないミッドガルのプレートの下で、ミッドガルの外の空に、もっと言えば自由そのものに、不安混じりの憧れを抱いていた。そこでの最後のセリフが、プレイヤーの記憶に絶対残るレベルでネガティブなんです。
それでエンディングに入って流れる曲がこれ。

FINAL FANTASY VII REMAKE テーマソング「Hollow」メイキング映像
この切なく叙情的なメロディの歌詞の一番最後はこうです(別サイトさんから引用)。

Hear me once more
Show me your smile
This time for sure
I’ll see the truth hidden inside your tears

But I… I know
That you’re long gone
But I… I will…
Go on howling and hollow

もう一度 聴いて
一度でいい 笑顔をみせて
今度はきっと
君の目に隠された真実を見抜く

でも 知ってる
君はもうここには居ない
でも 生き続ける
吠えながら うつろなまま

これの何が巧みかというと、この歌詞の序盤〜中盤における「君」を追い求めるような流れは、【過去のないクラウドが誰かを追い求めて進んでいくことの心情】と【「エアリスが助かるかもしれない」本作において「エアリスに生きていてほしいプレイヤー」の心情】にシンクロするのに対して、最後のこの歌詞の最終盤で提示されている喪失感は明らかに【「たとえ自分が死ぬ運命を変えても、ザックスには会えない」というエアリスの心情】にシンクロしていることなんです。
『FINAL FANTASY7』は、死んだザックスの代わりにクラウドが生きることで始まる物語です。だから、『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』で運命が変わって、今後エアリスが生きるかもしれない話を提示されたとしても、(ザックスが生き残る別の世界の可能性を提示されたとしても、)この本編自体でザックスは生き返らないし、エアリスはザックスに会えない。
そもそも、PS1版で死んだキャラクターが生き残る可能性を示唆する本作には、「特定の誰かを殺したままにする」という作り手の意図がどうしても浮かび上がってしまいます。前述のとおり、本作の終盤は、作り手の都合があまりにも透けているので、それを無視する事は不可能です。本作の「REMAKE」=改変は。そういった矛盾と欺瞞を抱えてしまっている。だけど、本作はそのことを無視せず、むしろそこを強調するエンディングになっているわけです。これは本当に誠実なことだと思いますし、その辺り、やはり野島一成は信頼できるシナリオライターだと感じるのです*5

*1:逆に、台詞とかを当時のまんま再現してきつくなりそうなのが、多分リメイク版『聖剣伝説3』。体験版を軽く触れてみたけど、それほど出来の良くない動作でスーファミの頃の短いテキストをそのままボイスつきで喋るので個人的にはプレイに堪えない。思わずバーチャルコンソール版を買ってしまった。

*2:FF15の件は許してないからな……。

*3:この辺の個人的な怒りについては一応別のファクターがあって、俺は『キングダムハーツ』シリーズや『FINAL FANTASY15』あたりのスクエニアクションRPGで顕著な「スケール感のでかいバトルになるとムービーの中でおざなりに操作するだけの演出」が茶番じみていてものすごく嫌いなんですよ。これとか→https://youtu.be/A1qP8Z89LHY?t=228 。本作の最終盤での、異空間を移動するときの演出が特にきつかったです。

*4:別の作品を上げますが、今井哲也アリスと蔵六』34話でアリスが蔵六に怒られるシーンを思い出しました。

*5:ゲームのような共同制作コンテンツで特定の仕事をどこまで特定の個人の成果として還元していいか(ざっくばらんに言えば「そこ本当にその人が担当したの?」)という部分は本当なら留保が必要だけれど、流石にFF7Rくらいの規模のコンテンツで一番大事なところを野島さんがやらないわけがなかろう……という前提で話してます。