真っ白な館

思い付いたことを書きます。

日記:1月1-3日

年も明けた事だし、新しい習慣を始めてみるか……ということで、この三が日の日記を書いてみる。

日常

移り気で、一度決めた予定を守るのが苦手だ。三が日に『月姫R』をプレイする予定だったが、結局一度も触れていない。
そもそももう少し本を沢山読むつもりで朝の8時に起床する予定だったのだが、結局昼前まで寝ることを繰り返していた。今更だけどベッドの中で本を読むのに向いていない。枕元に未読や読みかけの本が20冊くらい転がっていて、一つの本を読んでいると他の本を読みたくなるし、うっかり読み耽ると夜ふかしをしすぎてしまう。かといって椅子に座って読むのもタイミング次第では集中できない。具体的には腰痛の話で、腰が痛いときはどのみち何をしても無駄なのだ。読み進まない反面、友人たちにすすめられて買った本が元日に届いたりする。宅配業者は元日に届けないで休んでいてほしい。結局、自宅にこもっていては落ちつかないという気分になり、三日間とも外出していた。
1日は新宿のビックロを覗いてみた。買う予定があったわけじゃなく、単に毎年の恒例行事なので暇つぶしに見てみたかっただけだ。元旦の初売り福袋にはちょっとした思い出がある。学生時代、コミケ後の打ち上げで朝まで飲んだ後、駅前にあった家電量販店の福袋待機列になぜか並び、タブレット端末を買ったことがある。とはいえその時は朝イチに並んだから買えたのであり、元旦とは言え夕方に訪れたのでは遅い。福袋はあらかた売り切れていた。Bluetoothイヤホン&スピーカーセットが余っていたので心が動いたが、結局やめておいた。
この日の夜は友人らと「2021年に面白かったコンテンツトーク」会が開かれた。すなぎさん、千葉さん、織戸さんなどが参加していて、みんな自分よりも映画のカバー範囲が広いので、2021年の見逃した映画を色々と思い出すことができた。『ひらいて』、『ドライブ・マイ・カー』、『クナシリ』、『偶然と想像』辺りを観ることにする。
2日は電車にひたすら乗って本を読んだ。大都市近郊区間制度を使い、新宿で切符を買って八王子に向かう。そこから相模線へ乗り換え茅ヶ崎まで行き、横浜・品川経由で山手線圏内に戻ってくる。これで数百円、時間を潰しながら本を読むにはもってこいだった。鈍行に乗っていると、「山に近づいてきたな」とか、「大きなジャンクションがあるから高速のインターチェンジか、じゃあ○○あたりかな」とか、「無人駅で一気に人が乗ってきた、大きな神社があるのかね」とか、そういう推測が楽しい。普段の通勤では味わえない刺激である。
3日は池袋だ。早速『ひらいて』を観た後、ついでだしどこかに行くかとも考えたが、やっぱり止めておいた。明日は仕事始めだから、大人しく早めに帰ってのんびりすることとする。

食事

三が日に食べたもの

吉池のおせち

  • 一人暮らしだとおせちを買うタイミングがない。2人前以上だと多いし、なにより高い、あとどの店がいいのかとか判別がつかない……などと思ってずっと買うタイミングを逃していたが、今年は吉池のおせちの存在を知った。小さめで5000円未満、量も価格もお手頃で丁度いい。味も結構悪くない。

にしんそば

  • 作るのと買い出しが面倒なので普段ほとんど食べないが、にしんそばがめちゃくちゃ好きだ。年越しそばを買った際、少し多めに仕入れて、三が日にちまちま食べた。

阿佐ヶ谷の「ジェラテリア シンチェリータ」

  • 正月は特製フレーバーが売られているので行けるときは行くようにしている。とても美味しかった。
    • とはいえ、日記を書きながら思ったが、やはり休んでいてほしい。恩恵を受ける身で贅沢な物言いなのは百も承知だ。

読書と映画

読書:『〈わたし〉はどこにあるのか――ガザニガ脳科学講義』

  • 神経科学では著名な研究者マイケル・S・ガザニガの講義録である。神経科学研究の歴史をおさえつつ、最新(2010年頃)研究における人間の意識・自由意志・責任の捉え方、解釈の仕方について概観していく。
  • 特徴的なのは、自由意志や責任という概念が個人に完結する問題ではなく、「社会(の中における個人)」がなくては成り立たないとする部分。神経科学に関する本でありながら、最終章では法の問題にも踏みこんでいくのが特に面白い

読書:チャック・パラニューク"Rant"

  • TwitterのTLで『サバイバー』復刊の報が流れてきた。力丸さんのアイコンがサバイバーになっていたのは少し前からなので薄々気づいていたことだが、やはり嬉しい。売れるとその後の翻訳出版も続くということだし、そういえば……ということで読書再開。どうせしばらくしたら手が止まると思いちまちま読書メモをまとめてたのが功を奏した。読書再開しても大体ストーリーが思い出せる。
  • これまでの感想は以下のとおり。切りの良いタイミングでまとめていく。ちなみにあと200ページくらい。

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映画:首藤凛『ひらいて』(2021)

  • 原作:綿矢りさ/ 主演:山田杏奈。主人公の愛(山田安奈)が、クラスメイトのたとえ(作間龍斗)の秘密の恋人である美雪(芋生悠)を寝取る話。
    • なお、原作未読。
  • エゴイズムの話であり、強烈なエゴで自滅する話でもある。内面が描かれないまま好きな男の子の彼女に接近して寝取る展開は異質で、少し考えれば巧くいくわけがない行動を繰り返すあたりある種の社会病質にも通じるところがあるが、打算のようでいて客観視はできていない。手に入るものでは満足せず手に入らないものをこそ手に入れようとする、そこに突き進む様は泥臭く、ある意味で人間らしい。そういう部分が好きだった。
  • それはそうと、最後の台詞はホラーだよなと思う。
  • あと、想像の100倍くらいガッツリした百合濡れ場があってビックリした。


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ゲーム

『DEATH STRANDING』(2019)

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  • 「赤ちゃんをつれて荷物を運ぶゲーム」くらいの知識しかなかったが、どちらかというと『ストーカー』とか『全滅領域』みたいな話で「めちゃくちゃ好みじゃん!!」ってなった。
  • 国家としてのアメリカが滅びたポストアポカリプスもの。経年劣化を促進する「時雨」が降り、目に見えない謎の生命体BTが闊歩し、空には逆アーチの虹が輝く世界。アメリカ最後の大統領であり、自分の義理の姉をテロリストから助け出すため、伝説の配達人サム・ポーター・ブリッジズが東海岸から西海岸までアメリカを横断する……。
  • やることとしては荷物を運ぶだけなのだが、それだけなのに面白いのがすごい。音楽のカットインとかもすごく印象的。かなり好き。まだ始めたばかりなので引き続き遊んでいく。

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『Getting Over It with Bennett Foddy』

  • 三回くらいクリアしてて、友人との会話で俎上に出たので再プレイしはじめた。
  • 「こんなマゾゲームをどうして……」と言われたが、実際ハマってしまったので仕方が無い。どうしてなんだろうね……。

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