真っ白な館

思い付いたことを書きます。

『文体の舵をとれ』2章練習問題

10月くらいに1章練習問題上げてそのままにしてましたが、一応ちゃんと友人らと継続的に実施してます。昨日は7章まで終えました。単に上げるのサボってるだけですね……。
前回はこちら。
whiteskunk.hatenablog.com

〈練習問題②〉ジョゼ・サラマーゴのつもりで

一段落〜一ページ(三〇〇〜七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。

テーマ案:革命や事故現場、一日限定セールの開始直後といった緊迫・熱狂・混沌とした動きのさなかにに身を投じている人たちの群衆描写。

時間がないと気づいたときは九割九分手遅れだし残りの一分ではもう死んでいて自分がその一分側の分岐に入ってしまったのだと自分の死体を見下ろしながら考える頭はどこにあるのかという疑問が浮かんだのは肝心の脳みそが床に散らばっていてピンクというより灰色に近い自分の脳みその色を確認したのは自分がはじめてかもしれないなんてのは混乱した考えで死後の世界は存在していて死んだ人間はみんな自分の死体を見下ろしたことがあるに違いないと考える方が合理的だと思わないかそう話しかけようとした恋人の姿は胸にナイフの刺さった死体だけで幽霊が幽霊をみることはできないらしいあるいは私は幽霊ではなくはじけた脳のひとかけらが分離してできたもう一人の私であるのか見下ろしていると思っているのも勘違いで私はやはり死にゆく私でしかないのかもそうして時計の秒針がちょうど一周したところでわたしの意識がとぎ