真っ白な館

思い付いたことを書きます。

「現実」と「フィクション」のゲシュタルト崩壊——写楽街『心霊×カルト×アウトロー』(2018)

一時的にNetflixからAmazonプライムビデオに切り替えていて(そういった解約処理が簡単にできるのはありがたい。気が向いたときに再契約する意欲がわく)、たまたま眼に入った『心霊×カルト×アウトロー』が面白そうだったので観てみた。
ダークホースだった。おそらく「カルト・新興宗教ドキュメンタリー」の中でも屈指の出来である。80分もないドキュメンタリー映画なので、できればこのまま回れ右してここをクリックし、観てほしい。ドキュメンタリーもののネタバレは遠慮なくしていく方針なのだが、本作はネタバレしないで観てもらったときの方が一番楽しめると思う。
※以下、『心霊×カルト×アウトロー』の結末に関する重大なネタバレがあります

『心霊 × カルト × アウトロー』特報

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完全新作・換骨奪胎・百合・続編――『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』感想

11月6日(火)の試写会に当たっていたので観てました。
※以下、エウレカセブンシリーズのネタバレを大いに含みます。


映画 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 本予告60秒

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京都SFフェスティバル2018参加レポート

タイトルの通りです。実は、9月後半に樺太旅行に行ってきたので本当はそっちのレポート記事を上げたいのだが、画像を上げる手間が結構大変なので後回し。

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「実在の事件の再現ドラマ」という体裁の「イカれた怪作」——『ジョンベネ殺害事件の謎』(2017)感想

怪作である。怪作以外の何物でもない。
www.netflix.com

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強烈な展開の裏に潜む物語の強固さ――『マガディーラ 勇者転生』感想(2009)

『マガディーラ 勇者転生』をアップリンク渋谷で観た*1。「そりゃ『バーフバリの原点』という売り出し方をされるわ」と思った。
※以下、『マガディーラ 勇者転生』およびにバーフバリ二部作(『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』)のネタバレを含みます。

『バーフバリ』の原点『マガディーラ...

*1:そういえば、アップリンク渋谷の1階スクリーンは最前列確保が最適解っぽいですね。スクリーンの大きさ的にそれでちょうどいいし、椅子がめっちゃ快適そうだった。

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実現した「死亡フラグ」の山と、突きつけられる「人災」の現実—『9.11 生死を分けた102分』(文藝春秋、2005)

先日あの9.11のテロから17年が経ったので……というわけではなく、7月末の誕生日に友人からほしいものリスト経由で贈ってもらったので、時間ができたから読んだのである。

9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言

9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言

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チャック・パラニューク"Rant"読書メモ1(1-3章)

数年前に紀伊國屋の洋書セールで手に入れて以来全然読んでいなかったので、読書を再度おこなうことにする。
どこかの会社が版権をおさえてしまっていて、完全に翻訳が止まっているhttps://twitter.com/kiichiro/status/17967123242426370 という噂もあるパラニュークなので、こちらに作品の詳細な読書メモの公開にも需要はあるかな、と思いちまちまと投稿していこうと思う。言うまでもなく、以降の記事はすべてネタバレである。
作品は42章(最終章は登場人物一覧なので実質41章)構成。また、正確性には細心の注意を払うが、英語力の問題で私の理解が間違っている可能性もなきにしもあらずなので、それだけはご了承いただきたい。如何せん、一読しただけではストーリーをちゃんと理解してなくて、1章読んだらその章を再度読みなおさないといけない。読書スピードはものすごく遅い。
そんな感じなので、ゆっくり読んでいこうと思う。
※以後、チャック・パラニューク"Rant"のネタバレを多大に含みます。

Rant: The Oral Biography of Buster Casey

Rant: The Oral Biography of Buster Casey

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