要約
第10回創元SF短編賞日下三蔵賞受賞者の谷林守氏による、受賞後初の文章が読めるのはカモガワGブックスだけ!(やや行儀の悪い宣伝) pic.twitter.com/0PSNrwtFYY
— 鯨井@C96日曜西こ30b委託 (@hanfpen) August 7, 2019
おおよそ発表の目処がついたので告知しますと、第10回創元SF短編賞で日下三蔵賞を拝受した「『サハリン社会主義共和国近代宗教史料』(二〇九九)抜粋、およびその他雑記」は、同宮内悠介賞受賞者の千葉集さん・第9回大森望賞受賞の織戸久貴さんと共にアンソロジーとしてまとめて発表する予定です。
— 谷林 守 (@notfromSakhalin) June 28, 2019
詳細
①夏コミC96寄稿
id:hanphen さんの作成する海外文学レビュー同人誌『カモガワGブックス vol.1 非英語文学特集』へレイナルド・アレナスに関する文章を2つ寄稿しました。C96の3日目/8月11日(日)西こ30b「京都大学SF・幻想文学研究会」さんにて委託頒布する予定(circle.msのリンクはこちら。要ログイン)。
hanfpen.hatenablog.com
1つは「《フィクションのエル・ドラード》全レビュー」特集のレイナルド・アレナス『襲撃』の書評。もう1つはレイナルド・アレナス論「レイナルド・アレナスを概観する」です。
後者について。実のところ、レイナルド・アレナスの生涯や全著作は安藤哲行氏が『ユリイカ』01年09月号のレイナルド・アレナス特集で概ねまとめてくれています。また、『襲撃』翻訳者の山辺弦氏はガチガチのアレナス研究者ということも考えると(山辺氏はレイナルド・アレナスで博士論文を仕上げてます)、彼らとはまた別のアプローチで作品論を仕上げた方がよいだろうと考えました。
そのため、今回の「レイナルド・アレナスを概観する」は、「アレナスどう読んだらいいのかわからんなー」という人がアレナスに触れやすくするための補助線になるようなものを目指しました。具体的には、彼の著作に頻出するモチーフや構造を確認しつつ、アレナス自身の人生が著作に与えたとおぼしき影響をまとめています。山辺氏や安藤氏のアレナスに関する文章を全部追っているといったようなアレナスフリークの人には多分物足りないかもしれませんが、その分「これを読んだらアレナスは大体わかった」と
*1
はなりませんが、理解のとっかかりにはなるかと思います。是非読んでいただけますと幸甚です。
なお、同誌は以下のとおり通信販売と福岡の書店「本のあるところajiro」さまにての委託販売の予定があるそうです。こちらもぜひ。
hanfpen.booth.pm
非英語圏文学の特集を組んでいる「カモガワGブックス」vol.1をajiroにて販売予定です。
— 本のあるところajiro (@ajirobooks) August 5, 2019
「フィクションのエル・ドラード」「東欧の想像力」全レビューなど気合の入った本誌、現在のところ書店での委託販売は全国でもajiroだけとのことです。 https://t.co/gu0bNG349V
②10-11月に第10回創元SF短編賞日下三蔵賞受賞作を発表します
第10回創元SF短編賞にて日下三蔵賞を賜った「『サハリン社会主義共和国近代宗教史料』(二〇九九)抜粋、およびその他雑記」を同人誌にて発表する予定です。
第10回創元SF短編賞の宮内悠介賞を受賞した千葉集氏(id:nemanoc )の「回転する動物の静止点」、第9回で大森望賞を受賞した織戸久貴氏(id:saitonaname )の第10回最終候補作「あたらしい海」と一緒に掲載されます。三本の矢や!
proxia.hateblo.jp
応募時から更に改稿しておもしろくなるよう三人とも鋭意作業中ですので、こちらも楽しみにしていただけるとありがたいです。
最速で10月の某SFイベント、遅くとも11月の東京文学フリマで発表予定です。
③余談
先日から『天気の子』で心をめちゃめちゃにかき乱されている上、今月20日には伴名練さんの『なめらかな世界と、その敵』で更に心がかき乱される可能性が高い。
www.hayakawabooks.com
出版社から早めに原稿を読ませてもらった人々がことごとく絶賛してるので、20日までに諸々片づけておかないと……また『天気の子』のときみたいに何も手が着かなくなる……。