真っ白な館

思い付いたことを書きます。

5月7日 文学フリマ東京

数年前から知人を誘って「海外文学好き好きボーイズ」というサークルを運営しており、ここ一・二年はサークル参加していたが、今回は転職やその他諸々のプライベートで忙しいため一般参加となった。
とはいえ、購入したのは3冊だけだ。

1:ゆめみるけんり「ゆめみるけんり vol1」
ゆめみるけんりが今年から発行し始めた同人誌。
文学フリマといえど翻訳をちゃんと出しているサークルは5サークルもないだろう。ここはその希少なサークルの一つ。
詩や小説と同時に、ダンテ・アリギエリ/フェルナンド・ペソアミケランジェロなどの作家や詩人の翻訳を載せている。大変意欲的なサークルです。

2:東海SFの会「LUNATIC26-AFTER」
これまで買ったことがなかったサークルだが、スペイン語圏のSFを翻訳していると知りあらためて購入。
今回買ったのは2008年のSFワールドコン日本大会の参加レポート集といった趣の同人誌。
Yossという妙にいかついことで有名なキューバのSF作家がいる。自分はこの作家をbiotitの紹介で知ったのだが、東海SFの会の中嶋康年氏は08年の段階で紹介しているのであった。
掲載されているのは、宇宙のとある惑星に漂着し、とある不死の生物の肉を食べて400年生き続けた男の短編。

3:アントニイ・バークリー書評政策委員会「アントニイ・バークリー書評集第6集」
ミステリ作家アントニイ・バークリーが『ガーディアン』誌に掲載し続けた書評の翻訳集。数年前から翻訳をはじめ、今回で第6集。つぎで完結予定であり、またこちらを翻訳している三門さんは新しく私家翻訳レーベルを作成する予定だとのこと。

みなさん翻訳に対する意欲が大変高く、刺激された次第。自分もいい加減、レイナルド・アレナスの翻訳に手を着けたい所存。
とりあえず、全詩集「インフェルノ」を購入した。