真っ白な館

思い付いたことを書きます。

ドキュメンタリーシリーズ『ベトナム戦争の記録』は現実認識の解像度が跳ね上がる

以前この記事でも書いているように、ここ半年ほどはずっとドキュメンタリー番組にはまっている。観るのはNetflixで配信されているものなのだが(他を観ない理由は特にない。契約しているのがNetflixだからです)、今回観たのは『ベトナム戦争の記録』(ケン・バーンズ&リン・ノービック, 2017, PBS[Netflix視聴])だ。
www.netflix.com

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円城塔について

togetter.com
私自身『文字渦』はまだ読んでおらず、今読んでいるのは『プロローグ』だ。5月末に『エピローグ』を読んでいて、その後『プロローグ』を読みはじめたが、なんだかんだで3ヶ月かかっている。そのようなスタンスの人間から見た限り、ここで出てくるルビ遊びは端的に「こんなことができる」以上のものはない、と思う。少なくとも、「紙の醍醐味」「出版人の本気を見た」などと言っているのは完全にずれている

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Crypkoを遊んでみた

konogi.sub.jp
squeuei.hatenablog.com
プレイしました。やってみた感想は上記お二方のブログ同様「すげえ」です。
ブロックチェーン技術を利用して「仮想通貨の取引履歴とカードを結びつけて、仮想通貨の取引=カードの売買・生成」とするというのはうまいなと思います。感動と知的興奮を覚えます。
一方、現状はゲームとしてはすごく荒削りだなという部分はあって、インターフェース部分の話はともかくとして以下が気になりました。

  • いいところ
    • 生成されるイラストが全く読めないこと。「えっこれとこれでこうなるの!?」という驚きが常にある
    • 数が膨大なので、いつ開いても新しいイラストに出会える
    • イラストにプロフィールを設定できる。現状ではあまり活用されていないが、これが一番のキモな気がする。フレーバーテキストの作り込み次第で、ユーザーが世界観を作り出していくことが可能
      • 世界観を分割させていくというのもできたら楽しそう
    • 女の子のイラスト配合させることで、「自分好みの女の子(のイラスト)」を作るという行為自体の背徳感?得体のない興奮?がある
      • 百合かもしれない
        • 女の子とは誰も言っていないという意見は正にその通り
  • よくないところ
    • 生成されるイラストが全く読めないこと。合成がうまいこといかなかったらストレスたまりそう
    • 数が膨大すぎて、情報が埋もれがち

とりあえずメモ程度ですが、可能性を感じるのでガンガン遊んでいきたいですね。ただ現実の仮想通貨で動かしはじめたときはマネーゲームになりそうなので、それだけが心配。みんなもやっていきましょう。お気に入りはこの子です。
crypko.ai

注意点としては、はじめるまでの準備に癖があります。「MetaMaskを導入後、ネットワークをMain Ethereum Networkから Rinkeby Test Networkに切り替える」「テスト用イーサリアムをもらうために、Twitter、G+、FBのどれかで自分のイーサリアムアドレスをつぶやいてここで手続きを踏まないと行けない」で自分はつまづきました。

SFセミナー2018『百合との遭遇 宮澤伊織インタビュー』講演メモ

講演メモです。
すべての発言を余すことなくメモできた自信がないので、詳細なやつは大野万紀さんのレポートTogetterのまとめといった各種リンクを踏んだり、早川書房のTwitterにリプライ飛ばしたりしてください。
見出しはブログ主が勝手につけました。また、[こんな感じでかっこ]でくくった部分はブログ主の補足です。

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事実は映画より奇なり―4つのNetflixオリジナルドキュメンタリー作品

lfk.hatenablog.com
少し前に、これを読んだ。恥ずかしながら『テラスハウス』シリーズは未見だし、自分自身Netflixのドキュメンタリーをあますことなく観ているというわけではない。しかし、それにしても、Netflixはものすごいオリジナルドキュメンタリーをコンスタントに出し続けている。
Netflixの強みは、とにかくNetflixオリジナル作品である。永井豪の原作を完全に踏襲しながら現代的にアレンジした『デビルマン crybaby』しかり、仲のよかった女の子を自殺で失った少年の意識の流れを映像のなかで映しきった傑作ドラマシリーズ『13の理由』しかり。個人的に一番うれしいのは、『1922』『ジェラルドのゲーム』『ビッグ・ドライバー』『ミスト(ドラマシリーズ)』等々のスティーヴン・キング原作の新作映画が次々と独占配信されていることだ。その中でも、ドキュメンタリー作品は特に視聴したときの衝撃度が段違いである。この記事では、自分がこれまで観てきたなかで特におもしろかった『くすぐり』『覗くモーテル』『イカロス』『ワイルド・ワイルド・カントリー』の4作を紹介する。
※ここから先の文章では、作品内の展開を詳細に記述しています。
※2018/08/19:追記項目に『ベトナム戦争の記録』を追加

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デイヴィッド・フィンチャー『マインドハンター』(2017/Netflix)

公式HPはこちら

Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』2017年10月配信決定
※以下、『マインドハンター』の展開に関する大きなネタバレ、および『ソーシャル・ネットワーク』『ゾディアック』の説明として一部の展開に関するネタバレが文中に含まれます。※

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